「Hi!」の一言から、女子大生が青い瞳のイギリス人男性とネット友達に

へんじぇる

こんにちは、20代女性のへんじぇるです。
いまから数年前、わたしが大学生だったときのこと。
「Hi!」という一言から、あるイギリス人男性とネット友達になりました。
青い瞳の彼との思い出を、お楽しみください。

「Hi!」から始まった出会い

英語で世界中の人と話したい!
ちょうど英語を勉強していて、その気持ちが強くなっていたとき、わたしはとあるチャットルームを見つけました。

それは無料で使える、掲示板のようなもの。
「free chat」と検索すればすぐ出てきます。

そこでは、海外の人が主に利用していて、匿名の人とラインのように会話を楽しめます。
自分の出身国や性別、年齢などの簡単なプロフィールがあり、わたしはふとある男性が目に留まりました。
彼のプロフィールからイギリス人だとわかったのですが、彼は現在日本にいるそう。

わたしも英語で誰かと日常会話をしたかったし、日本に滞在しているのなら、話題に困ることがないかな、と思い、わたしの「Hi!」から会話が始まりました。
彼とはずっと英語で会話をしました。

彼は日本に長く住んでいるのですが、わたしの家からかなり遠い場所。
余計に話が弾みました。

彼が家の周りのきれいな景色の写真を送ってくれたり、わたしの英語を褒めてくれたり。
どうやら、彼の周りには英語が話せる日本人は少ないようで、彼は英語でわたしと話せることをうれしそうにしていました。

そのチャットルームでは一度オフラインになると、予定を立てない限り次に同じ人と会話をするのは難しくなります。
そのため、いつでも連絡ができるようにと、お互いのメールアドレスを交換し、ネット友達になりました。

青い瞳の彼

話が盛り上がり連絡先を交換したとはいえど、顔も知らない見ず知らずのネット友達。
わたしも少し警戒し、捨てアドを渡しました。
すると、すぐに彼からメールが。

『さっきの会話、楽しかった!』
「わたしも!」

『このあとの予定は?』
「今日は家でゆっくりするつもりだよ。あなた(彼)は?」
『僕はジムにちょっと行ってくる!また帰ったら連絡するよ』

外国人ってジムに行く人が多いなあ…と思いながら、そんな軽い感じのやりとりを数日間続けていました。
ある日、彼からこんなメールが。

『マジで暇。へんじぇるは?』
そのメッセージとともに、彼の自撮りが送られてきました。

初めて見る彼の顔。
どきどきしながら写真を見てみると、わたしのタイプでした。

ジムで鍛えているからなのか、写真にちらりと見える腕はがっしりしていて、なによりも惹かれたのは彼のきれいな青い瞳でした。
オーランド・ブルームのような雰囲気です。
わたしの写真も交換し、彼から『かわいい!』と返信が来て、わたし達はよりメールをするようになりました。

音信不通

出会ってから、数週間経っても何気ない会話は続き、内容もプライベートでオープンなものに。
恋愛感情はお互い芽生えてはいなかったのですが、軽くいちゃつくようになったり、冗談を言ったり。

ある日、彼からまたジムに行ったとメールが来ました。
最近は、スイミングにもはまっているそう。
『ジムのあとはいつもサウナに行ってる!へんじぇるはサウナ好き?』

わたしは、実はサウナが苦手で、あの熱気でときどき気分が悪くなったり頭痛がしてしまうんです。
「いいね!でもわたしはサウナはちょっと苦手なの
と返信すると、いつもならすぐにくる返事が来なくなりました。

数日たっても、彼からは返事が来ませんでした。
彼も忙しいんだろうし、きっと暇つぶしにあのチャットルームを使ってたんだろうなあ。

まあ、ネット友達ってこれくらいの関係なのかも。
そう思い、私からも無理に連絡をとることはありませんでした。

まさかの再会

彼から連絡が来なくなってからは、わたしも毎日が忙しくなり、チャットルームを使うことはありませんでした。
それから何か月も経ったときのこと。
ふと、チャットルームのことを思い出し、サイトを開けてみたんです。

すると、そこには見覚えのあるハンドルネームが。
そうです、彼です。
わたしもハンドルネームだけで確信はできなかったので、メッセージを送ってみました。

また「Hi!」から始まるやりとり。
「Hi!見覚えがあるんだけど。もしかしたら、以前話したことなかったっけ?」

『んー、そうかもしれないね。名前は?』
「へんじぇる」
『ああ!へんじぇる!あのときメールの交換をした子だよね!

彼と近況を軽く話したあと、「またね」と言い、二人ともチャットルームを後にしました。
あれからわたしは、チャットルームを使っていないし、彼ともメールをしていないので彼のことはわかりません。

お互いにとって、時間のあるときだけに話すような関係のネット友達だったんだと思います。
今になってはいい思い出です。