日本好きなアメリカ人のネット友達が音信不通になった驚愕の理由とは?!

アイカ

こんにちは、30代OLのアイカです。
これからご紹介するのは、昔から海外に興味があった私が、18歳の頃に出会ったアメリカのネット友達の思い出です。
英語を上達させたい一心で、世界中の人たちとネットで交流してきた私ですが、そのなかでもダントツに思い出深い彼。
まさかの結末が待っていますので、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。

ペンパルサイトで出会ったアメリカ人

私がジェイクと出会ったのは大学に入学したばかりの頃でした。
念願のパソコンを手にいれた私は、外国に友達を作りたい一心でさっそくペンパルサイトに登録します。
世界中の人が集まるサイトは刺激的で、つたない英語でイギリスやアメリカに住む女の子たちとメッセージのやりとりを楽しんでいました。

そんなある日、1通のメッセージが届きます。

「ハロー、僕の名前はジェイク。
日本が大好きで、いつか移住したいと思っているんだ。
よかったらメールしない?」

送り主はアメリカに住む男性。

年齢が近いうえに日本が好きだということに親近感を抱いた私は早速返信します。

「こんにちは、初めまして。私はアイカ。
メッセージどうもありがとう。
日本が好きなんですね!
旅行で来たことはある?」

こうして、ジェイクと私はネット友達として交流を深めていくことになったのです。

たわいもない会話で盛り上がる毎日

何度かメッセージをやりとりするうちに分かったジェイクのこと。
20歳でアメリカ東海岸に住んでいて、職業はアメリカ軍に所属する軍人。
数年ごとに所属基地の異動があり、なんと沖縄にも住んだことがあるのだと言います。

「沖縄での暮らしが最高でさ。
住んでる間に関西を旅行してさらに日本が好きになったんだ。」
自分の住んでいる国を気に入ってくれることほど嬉しいことはないですよね?
私はこのことがとっても嬉しくて、もっとジェイクと仲良くなりたいと思い始めます。

ジェイクも同じ気持ちだったようで、私たちは音楽や映画の話でいつも盛り上がり、ついにメールでの会話が面倒になったのでスカイプに移行することになりました。
webカメラに映るジェイクは、サイトに載せていたプロフィール写真より何倍もかっこよく、さらに私のつたない英語にも辛抱強く付き合ってくれるイケメンっぷり。
恋愛感情は全くない、仲の良いネット友達として電話をするのが日課となっていきました。

だんだんと途切れていくメールと電話

ジェイクはものすごくフレンドリーで、それでいて話好き。
毎回1時間の電話で話が途切れることはなく、いつも死ぬほど笑わせてくれる楽しい人でした。

夜勤中の暇な時間にテレビ電話をしてきて、
「同僚がもう少しで起床の時間だから電話しよう!」
とイタズラでモーニングコールをして怒られたり。

会ったこともない人でしたが、まるで昔からの友達のように接してくれました。

1年近くそんなネット友達の関係が続いていたのですが、お互いの忙しさに比例するかのように電話の回数は次第に減っていきます。
そしてついに、私がスカイプでチャットを送っても返事が来なくなり、連絡がプッツリと途絶えてしまったのです。

判明した衝撃の事実

それまでも、別のペンパルとの連絡が途絶えたことはありましたが、ジェイクとは1年も毎日のように電話をしていた仲。
所詮ネット上の友達だけれども、元気にしているのかくらいはやっぱり気になりますよね。

メールも電話もしなくなって半年くらい経った頃、久しぶりにスカイプを開いた私は、ジェイクにチャットを送ることにしました。

「ジェイク、ひさしぶり。
最近どう?
元気にしてる?」

時差の関係で数時間後に来た返信をみて私は驚愕することになります。

「ハーイ、アイカ。
ひさしぶり。
ずっと連絡できなくてごめんね。
実はあれから異動でアフガニスタンに行ってたんだよ。」

当時はアメリカとアフガニスタンの戦争が始まって数年経った頃。
まさかネット友達がアフガニスタンに派兵されるとは思いもしていませんでした。
ジェイクはびっくりする私にさらなる事実を告げます。

「だけど今はもうアメリカに戻ってるんだ。
向こうで足を怪我してしまって、それが理由で除隊したんだよ。」

なんと、ジェイクはアフガニスタンに派兵されたあと、現地で怪我を負ってしまっていたのです。
私が連絡をした頃にはもうだいぶ良くなったと言っていましたが、さすがにどんな怪我だったのかは聞けませんでした。

その後、また連絡を取り合うようになった私たちでしたが、昔のような友達に戻ることもなく自然とフェードアウトしてしまいました。
今でもたまに思い出すほど、印象深かったジェイク。
彼がトラウマなどに悩まされることなくどこかで幸せに生活していてほしいと願うばかりです。