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ネット友達としてではなく、現実世界で側にいられたらよかったのに

ミサ

初めまして!ミサと申します。
これは私が高校生の時の話です。
今は20歳の女子大に通う学生となりましたが、数年経った今でも涙が出るほど、ネトゲで出会った人のことを好きになりました。
でも、私が初めて好きになった、近づきたいと願ってしまった彼はもういません。
連絡を取ることもできません。
やっぱりネットの世界と現実の世界は別物で、彼の現実世界に私は存在していなかったようです。
それでも、こんなに辛い思いをしても、本気で好きでしたし、今でも大好きです。
私の不器用でむちゃくちゃな初恋話、良かったら読んでください。

ネットの中だけど、初めて男友達ができた

私はブスで根暗で、スクールカースト下位のいるかいないかわからない地味な高校生でした。
自分に自信が持てず、ネットの中で居場所を探し、ネトゲで少しだけですが有名なプレーヤーになることができました。

ブスな私は現実世界では男性に興味を持ってもらえることはありませんでしたが、ネトゲの中では違います。
ゲームが上手いというだけで人気者になれましたし、男性たちからメッセージをもらえることもありました。

ただ男性という生き物が本当に苦手で、何を話したらいいのかわからなかったため、返事をしたことはありませんでした。
毎晩ゲームをしていると、決まった時間にやってきて、ゲームの中で私をよく助けてくれる人がいました。

その人の名前はシン。
私が求めるプレーをしてくれること、ゲームの中だけど毎日会っていることがとても嬉しくて、初めてシンからメッセージが来た時はパソコンの前で思わず声を上げてしまいました。

しかもシンは私と同い年の高校生だと言うのです。
ネットの世界なんて、嘘ばかりなのだからすべてを信用すべきではないということはわかっていましたが、元々シンのことが気になっていたため、嬉しくなってメッセージを返し、そこから毎日のようにチャットをするようになりました。

私は底辺、彼は頂点

毎日のシンとのチャットは本当に楽しくて、時間があっという間に過ぎました。
一緒にネトゲをしているネット友達だと言っても、現実世界でイケてない私はなんだか男の子とデートをしているような気分になってしまい、完全に浮かれていました。
仲良くなるにつれて、お互いのことをもっと詳しく話すようになり、住んでいる場所や学校名、家族構成や部活などについても話し、私たちはどんどん仲良くなりました。

シンは野球部に所属しており、ポジションはピッチャーをしていると言っていました。
高校の野球部と言えば、スクールカーストの上位ですし、私のようなブスで根暗な女子は話をするどころか、存在していないような扱いを受けます。
人気の選手にはファンがいたり、明るくて可愛くてイケてる女子が周りにいます。所詮住む世界が違う人たちなのです。

でも私は今、そんな人と毎日チャットで話して、一緒にゲームをして、どんどん仲良くなっていきます。
起きている時はずっとシンのことを考え、寝ている時でさえ、シンの夢を見ている自分は完全にシンのことが好きなのだと思いました。

どうしても会いたくて

仲良くなって1年ほどすると、シンは大事な大会が近いということで毎日やっていたゲームもしなくなり、チャットをすることも減りました。
あんなに毎日話していたのに、3日に1回、5日に1回、2週間に1回・・・と少なくなるにつれて、私は寂しさで胸がいっぱいでした。
でも『忙しい』『疲れた』『面倒くさい』と言われたら、それ以上何も言えません。

シンの声が聞きたい、何でもいいから話したい、おやすみと一言だけでも言ってほしいと、そんなことばかりを考えていました。
わかっていたのに、シンにも現実の世界があって、そこにはたくさんの友達がいて、私はネットの世界にしか存在しないちっぽけな人間。
わかっていたはずなのに・・・バカな私は理解していなかったのでしょう。

辛くて、苦しくて、やってはいけないことだとわかっていたのに私はシンの試合を観に行ってしまいました。

シンは私の顔を知らないけれど、シンは写真を送ってくれていたので私はシンの顔を知っています。
なので、私が観に行ったことはバレないだろうと思いましたし、どうしてもシンに会いたくて、我慢ができませんでした。
シンが現実に存在していることを感じたかったですし、その現実に私も入れてほしいと願ってしまったのです。

私は現実世界には存在しない

試合を観に行くと、自分でも怖いぐらい、すぐにシンを見つけることができました。
絶対にないと思いますが、もし万が一私が会いにきたことがシンにバレたら嫌われると思い、一目見たらすぐに帰るつもりでした。
なのに、シンの顔を見たら動くことができませんでした。

ネットでの出会いなんて、と嫌悪感を抱く人も多いでしょうし、本気の恋だなんて理解してもらえないと思いますが、この目でシンを見て、心の底から思いました。
やっぱり私は本当にシンのことが好きなのだと。

シンにとってはただの暇つぶしだったのだと思いますし、ゲームが少し上手いから利用していただけだったのかもしれません。

でも、私は好きでした。
シンの何気ない言葉も、笑った声も全部覚えていますし、すべての思い出が宝物です。
誰が何と言おうと、私はシンのことが本気で好きでした。

結局シンはその試合を投げ切り、シンのチームが勝ちました。
同じチームの仲間や可愛いマネージャーさん、応援に来ていた女の子たちと笑顔で話すシンを見て、私は、私の存在は現実世界には存在しないのだなぁと感じました。
可愛くもない、根暗な私は仲間に囲まれているシンとは生きる世界が違ったようです。

前に進む努力

試合が終わり、受験が近づくにつれて、私はゲームをする回数が減りました。
大学受験をする私とは違い、就職するシンはまたゲームに来る回数が増えていました。

でも、シンから私に連絡が来ることはほぼありませんでした。
きっと私に飽きたのだと思います。

私は私で、勝手にネットの世界と現実の世界を混合して会いに行ってしまったことや住む世界が違う事実を感じたことで、もう昔のようにシンと楽しく話すことはできないだろうと思っていたため、すぐに返事をすることができませんでした。

そうして、私がもたもたしている間にシンは私の連絡先をブロックし、他のプレーヤーと楽しくプレーしていることを知りました。
自分のせいだと言っても、シンが私に興味をなくし、私の前からいなくなってしまったことが辛くて、胸が張り裂けそうでした。

初めて仲良くしてくれた男性で、笑って話せる唯一の人でした。
もしシンと私が同じ学校の同じクラスだったとしても、きっとシンは私に話しかけてくれることはなかったでしょう。
でも、それでもシンの現実世界にいたかったです。

毎日近くにシンがいて、友達と話すシンや、勉強をするシン、野球をするシンを見ていたかったです。
今考えたら私はきっと、自分で思うよりももっともっとシンのことが好きだったのだと思います。

シンにとってはただの気まぐれで、すぐに忘れてしまう存在だったとしても、私にとっては大切で、一生忘れることのできない初恋の人です。
好きな人に『いらない存在だ』と思われて、存在を消されるのはこんなに辛いことなんですね。

今でもシンのことを想うと、涙が止まりません。
それでも私は生きているのだから、前に進まなければいけません。
今はそう思って、なんとか生きている状態です。