ツイキャスで出会ったネット友達グループ。三角関係の末に関係断絶!

マリ

20代女性のマリです。
これは8年ほど前、ツイキャスという配信サイトで出会った仲の良いネット友達と、三角関係の末に完全に関係を絶つまでのお話です。
どうやって三角関係が判明したのか?
なぜ毎日のように話をしていたネット友達と関係を絶つまでになったのか?
すべてをお話しします。

ツイキャス黎明期に出会ったネット友達

今でこそ大人気で、有名人や大手配信者ともなれば同時閲覧数が1万人を超えることもあるツイキャス
そんなツイキャスも、8~9年ほど前は、ほとんどが数人の内輪で盛り上がるために開かれた枠でした。
そんな時期に、当時お笑い好きの学生だった私が出会ったのが、後に三角関係の末関係を絶つことになるチヒロとタクミ(両方仮名)です。

チヒロは元々Twitterで繋がっていた3つ上のお笑い仲間で、タクミとはチヒロのツイキャスで出会いました。
タクミは4つ上の社会人で、特別お笑いが好きというわけではなさそうでしたが、毎日のように誰かが枠を開けば皆が集まり、テレビや映画、ゲームの話をして盛り上がったのを覚えています。

チヒロからの突然の恋愛相談

ツイキャスには、好きな画像を表示できるラジオ配信、スマホやPCのカメラを使った動画配信があります。
私たちもそれぞれ動画配信をしていたので、顔の雰囲気や声はお互い知っていました。

これは今も感じることですが、このおかげでツイキャスでは、Twitterで文字同士の会話をしている時よりも、相手を格段に身近に感じることができるんです。
毎日のように顔を見て話していると、キャラをつくるのにも限界があるし、ネットだからいえる本音もあるしで、大体の性格もわかってしまいます。

そんなある日、チヒロから、鍵付きキャスをするから来てくれないかと誘われました。
鍵付きキャスとは、予め配信者が設定した合言葉を入力しないとみることのできない枠のことです。

その枠に入ると、閲覧者は私1人。
いつも通り挨拶をすると、チヒロは何か思いつめたような声で応じます。

どうしたのかと聞くと、チヒロはしばらく曖昧な答え方をした後に、
「タクミのこと好きになったみたいなんだよね」
と言って、泣き出してしまったのです。

「告白した方が良いのかな。でも、タクミはそういうの興味ないよね。」

当時、ネット友達との恋愛に興味のなかった私。
少し冷めたところがあったタクミは、確かに私同様、ネットに出会いを求めているようには感じられません。
ただ、私も相談を受けるうちに、ネットで出会ったとはいえ、顔も声も性格も知っているんだから、恋してもおかしくないんだな、という考えに至り、リアルの友達と同様に、真剣にチヒロの相談に乗ることにしました。

チヒロの告白と衝撃の事実

そして後日、タクミの枠で行われたやりとり。

私(マリ)「こうやって頻繁に集まってるけど、皆恋人いないん?」
チヒロ「いないんだよねー」
タクミ「俺も今いないな」

私「好きな人も?」
タ「いない」
チ「私は気になってる人はいるけど。マリはいるの?」
私「いないよ。まず出会いがない。最近だとネットの出会いとかもあるけどねー」
タ「ネットかー。でも実際俺も仕事とネットくらいでしか異性と会話しねーわ

タクミは、ネット恋愛を肯定も否定もしていない様子。
私が、これだけ仲良くしているチヒロに告白されたら、考えてくれるんじゃない?と言うと、チヒロも告白する踏ん切りがついたようでした。

1週間ほど経った頃、私は自分の枠を開いて、すぐに来てくれたタクミといつも通り会話を楽しんでいました。
しかし、そこに遅れて来たチヒロがコメントを書くと、急にタクミが用事があると言って抜けてしまったのです。

事情を察した私は、例によってチヒロの鍵付きキャスで事の顛末を聞きました。

チヒロが話してくれた内容はこうでした。
タクミは、好きな人も恋人もいないと言っていたが、実はずっと好きな人がいる。
だから付き合えない、でも友達は続けたいと言われた、と。

私にはそれが身勝手に思えましたが、チヒロが、友達でも良い、1週間悩んだけど吹っ切れたと言っていたので、これからもいつも通り接することを決めました。
しかし、そんな思いもタクミからのメールで消えることになります。

「俺がチヒロ振ったの知ってると思うから言いにくいけど、俺はマリが好きなんだよね。

大体こんな内容だったと思います。
衝撃の告白に驚きすぎていまいち呑み込めなかった私は、どういうこと?と聞き返してしまいました。

何でも、タクミは私が最初に顔出しをしたときに一目惚れし、それ以来ずっと好きだったというのです。
しかも、返事がNOでも、今後も今まで通り仲良くしてほしいといいます。

更なる衝撃と関係断絶

私はひとまず、タクミと付き合うつもりはないと即答しました。
チヒロに嘘をついてまで友達を続けたいという身勝手さへの怒り、そして同時にこれまでのことを思うと何とも言えない悲しみもこみあげてきます。

2人の気持ちを知った私は、正直にチヒロに話すことを決めました。

しかし何と、チヒロは全て知っていたのです。
タクミから、マリには振られると思うから、その後でよかったら会おうと言われたのだというチヒロの言葉に、私の中で半々だった怒りと悲しみが、ほとんど怒りに変わったのを覚えています。

チヒロはせっかく出会ったからと、タクミとも私とも友達でいたいと言っていましたが、私は既に自分がタクミを拒絶し始めているのを感じていました。
チヒロにはしばらくは無理だと答えましたが、それからすぐにタクミのメールを着信拒否し、Twitterのアカウントも削除。

チヒロとは元々別のアカウントでも繋がっていたので、今もたまにツイートを見かけることはありますが、あれ以来会話をすることも、キャスを行き来することもなくなりました。
もちろん、タクミともそれ以来全く連絡をとっていません。

その後チヒロとタクミに何かあったのかは気になるところですが、身勝手すぎる彼の本性と、振られてすぐに3人組の他の1人に声をかけるほどの人が、長い間クールな男友達を装っていたことを思うと、今でもゾッとします。