フェードアウトしたネット友達。「女性の苦労」は責任転換のための武器?

ENEN

私は今年で34になるENEN(男性)と申します。
情けない話ですが今もフラフラと「人生迷子」として生きています。
前向きに生きているつもりではあるのですが、時にはブルーになる日もあります。
そんなとき頼るのは家族でもなく「異性のネット友達」なのですが、本稿ではその友達がフェードアウトしてしまった話をご紹介します。

根拠なくリーダーに任命、最年少の一言がグサリ

派遣事業者の一員として東南アジアに行くプロジェクトに招待され、関西で行われた研修に参加していたときの話です。
派遣員メンバー同士で班になり、「リーダーを決める」という話になったところ、謎の満場一致で私に決まったのです。

あまりにも理不尽だったので
「私は皆さんが思い込んでいるよりは不真面目ですし、海外では何が起こるか分からないですよ、全員がリーダーをやるつもりでいきましょう」
と発言したところ、メンバーの最年少の女の子から
「じゃ、真面目な人が副リーダーで良いっしょ」
という他人事のような意見が間髪入れず挙がり、苛立ちと怒りを通り越して言葉が出なかったのです。

男のクセに、ゴチャゴチャうるせぇよ」
と言われた気がしてならなかったのです。

納得できない!「恵子さん」にお悩み相談

上述した出来事について、事業のメンターに相談するのも何だかカッコ悪い気がしましたので、私は学生時代から使っている「お悩み相談サイト」を使ってネット友達に意見をいただくことにしました。

「あんな小娘にいいようにまとめられて責任押し付けられるなんて、納得できない!一度痛い目を見せてやる!」
そんなネガティブな気持ちでいっぱいだったのです。
女性を相手とした意見をいただきたかったので、「恵子(けいこ)さん」という方に相談しました。

責任は男性が負うべきだと?相談後もイライラ…

言葉は選んだつもりでした。

「異論があることを承知で綴りますが、女性『男性に何でもやってもらう』ことが当然と思っているのでしょうか?
今度グループ活動で海外に行くのですが、根拠もなく責任を背負わされて納得しきれていません

恵子さんの返事はこう綴られていました。

「もう30越えてるよね?
いい年齢だと思うし、辛いかもしれないけど男性が責任を負う立場を経験していかないと、世の中でうまく立ち回れなくなっていくよ」

続けて
「女性は男性とは違って、考えないといけないことが沢山ある、お金も必要だよ、海外で生活するなら尚更、自分の身体のこととかそれをケアする環境を整えるのに必死になるの、そんな中で集団活動のリーダーを女性が担うのは辛いと思う」

理屈は解るのですが、何だか自分の鬱屈を否定されたうえ理解もされなかったように感じ、私はまたイライラしてしまいました。

冷静でいられなかった私は、
「女性は自分の都合で男性に責任課しても許されるんですか?
恋愛も結婚も相互行為のはずなのに、別れたり離婚したあとも割と好意的に見られることが多いのはなぜか女性ですよね?

あれ何で?
恵子さんの理屈だったらグループ活動でもそれは変わらないんだ?
恵子さんはパートナーと喧嘩したり別れたりしたら、落ち度があきらかに自分にあったとしてもパートナーに責任課すってことですね!」

論破してしまったのか呆れられたのか、それ以降返事は返って来ませんでした。
なんだか余計モヤモヤしたまま何も得ることができないやりとりのまま、ネット友達を一人失ってしまったのです。

これからは、ビシっとします…

男女間の苦労の違いは理解できるのですが、それは「お互い様」で女性ばかりが大変ではないと私は考えています。
また、今回は建設的な意見も根拠も話し合わず、チヤホヤされてきた小娘の無神経な一言にビシっと言えなかった私自身に問題があったと気付けました。

そして、相談したときの最初の文章も悪かったと反省しました。
恵子さん、本当に申し訳ありません…。