杏
この記事は7年前ほどのお話で、私が苦しかった時3つ年上のお兄さんに助けてもらったお話です。
どんな結末になるのか、温かく見守りながら読んでくれると嬉しいです。
海と杏の出会い
私達の出会いは当時やっていたチャットサイト。
そこで仲良くなり、私より3つくらい年上のお兄さん(海とこれからは呼びます)で、毎日チャット部屋で今日起こったリアルな出来事や、海の仕事の愚痴の話をしながらグダグダと過ごしてた。
海とは、ネットだけの友達でよく言うネット友達でした。
他のネット友達からも杏と海ってすごく仲いいよね。
なんて言われるほど仲が良かったです。
日々、楽しく過ごしていた。
その楽しい時間もあるきっかけを機に消えていくことを私達は知らなかった・・。
事件の発端
海が仕事で忙しくなって、構ってもらえなかった私は寂しさもあって他の男性ネット友達とオフ会をして一線超えてしまい、それを他の信用していた子に話してしまいました。
でも
「誰にも言わないでね」
と口留めをしたのに…。
次の日その情報がみんなに知れ渡っていた。
私はびっくりして、信用していた友達を問いただしました。
すると、
「え?あんた何言ってんの・・。
言うに決まってんじゃん。
馬鹿だね、あんな面白いこと黙っているわけないよねww。」
「あんたの個人情報も色々知ってるし本名でやってたプロフも知ってるからそれもばらまくからこれから楽しみだねwwざまあみろ」
と言いながらその子はいなくなった。
私はショックを隠せなかったし、辛かったし、なんでそんな心ないことが言えるのか分からなくてリアルでも大泣きした。
これから自分の人生どうなるのか、親とかにも迷惑かけたりしちゃったら・・
とか色々考えてその日はチャットを落ちた。
そして毎日開いていたチャットを暫く開かないことにした。
しかし、毎日ストレスはたまるしネットのみんなに会いたいなと思い、INしてみたのです。
海のおかげで・・
私は、久々にネットにINをしてみると私の個人情報の話で持ちっきりだったのが、誰もその話題には触れることなくみんな違う話をしていた。
久しぶりに海に会った。
杏
「海!ひさしぶりん。
仕事おつーー!!
全然来なくて杏めっちゃ寂しかったよお、元気そうで何よりだわ。」
海
「お前さ、そんな呑気なこと言ってる場合じゃねえだろ。
ここじゃなんだから誰もいない部屋で2人で話そう!」
杏
「うん・・」
部屋移動して、二人で話すことにした。
海
「お前の個人情報ばらまかれすぎてたけどあれ何?
しかもお前、あいつと一線超えたとかもっと何?」
海
「多分お前が来なくなってから2日後くらいにINしたらお前の個人情報あいつがばらまいていたしみんなその話に持ちっきりだし、しかもお前来ないし、お前と一線超えた男は聞いても知ら切るし・・お前は全然INしないし、連絡先も知らないから連絡取れないし・・最悪だよ。」
杏
「海ごめんね。
海が来なくなってから私かなり寂しくて、海の次に仲良かったあいつと一線超えた。
初めては誰でもいいや・・って思ったんだ・・。」
杏
「それで、なんか1人で抱えるのが辛くなってあの子に話したら、次の日ばらまかれてた・・。
しかもプロフとかも教えてたからその情報も抜かれて色々ばらまかれた。」
杏
「でも住所とか電話番号は教えてなかったからよかった。
親に迷惑かけたくなくて・・」
海
「お前あほだろ・・。
でも寂しい思いさせてごめんな。
これからはなんかあったら言って。」
海
「ちなみにもう個人情報に関しては収めたから誰もお前の情報悪用することないよ。
そしてこういうことまた起こったら困るから連絡先教えて」
杏
「え?どう収拾したの??
連絡先は教えてもいいよ!
連絡先はこれ⇒◆◎▽×○○ね。」
海
「収拾の方法は秘密。
さんきゅ、後で連絡するわ。
おれ、これから少し出かけるからまたね。」
後から周りの人に聞いたら、海は個人情報ばらまいている子にキレて今すぐやめるように話し、その子も海が好きで仲いい私に嫉妬してやったんだって。
でも
「もうお前は来るな」
って海に言われたらしく、その子はそのサイトにはこなくなった。
そして周りも飽きてやめたんだって。
私は海に感謝した。
その後
それから、平和な時間を過ごして海と地元の話をするようになってから案外近いことを知った私達はオフ会をした。
それで更に仲が深まり、お付き合いすることになり3年くらい付き合ったけど、お互い忙しくて会えなくなってしまって別れた。
あの時助けてくれた海は世界一かっこよくて大好きなお兄さんでした。
おわり。