くわな
この記事の出来事が起こったのは、一年前。
本当にネット友達に過ぎなかったフォロワーさんの一人が、私の生を引き留めてくれたお話です。
個人情報を聞き出されたのに無事にすんだ奇跡的なお話ですけど、これはこの方に限ったお話だろうと思ってます。
修羅場は経験したものの、生きていられるだけで贅沢だと感じます。
奇跡体験アンビリーバボーな私の実話、聞いて下さい。
自殺しようと思った理由
オタ卒が出来ないアラフォー独女。
仕事はサービス業契約社員の完全負け組、くわなと申します。
pixivって知ってますか?
漫画や小説のキャラクターの二次創作を書いて発表できるサイトです。
私はそこでアカウントを作り、小説を書いていました。
書き始めたきっかけは、家族介護の疲労。
つまり現実逃避に始めた趣味でした。
同じ嗜好のネット友達はたくさん出来て、それでもネット上の関係だからと個人情報の交換は一切してません。
性別や年齢を偽ってる可能性もある世界ですからね。
でも若くして認知症の病を得た親の面倒は本当に大変で、男家族は無理解で無関心。
協力も共感も得られず、次第に追い詰められていきました。
自分の食事も睡眠もままならず、顔面痙攣が止まってくれない。
介護対象から理不尽に暴力を振るわれ罵られ、男家族の家事が至らなければやっぱり不満をぶつけられ。
不満を漏らせば一番可哀想なのは認知症になった人で、不誠実さを疑われる。
たまらなくなりついに包丁を握ったわけです。
ネット友達からのメッセージ
pixivには介護の話を伏せていたものの、心の底からの気持ちを物語に混ぜ込んで書いていました。
揺るがざる価値観は、介護体験から来るものが多かったです。
例えば理不尽が襲い掛かるのも、物語のように綺麗にご都合主義とはいかないのも、私は知っているから安易に書けません。
それをずっと愛読し、気に入って話しかけて下さるのがフォロワーさんたち。
その中で男性のひーちゃんという読者様がいらっしゃいました。
私の文章や作り上げた世界が好きと言って下さる方で、疲れたリアルライフに癒しを与えてくれる方でした。
「LINEで直接話しませんか?」
その方が、小説作品から私の異常を敏感に感じ取ってLINE交換の提案があったのです。
ネット交流からの危険も抜け落ちていた私はLINEで応じ、相手のTwitterアカウントもフォローしました。
そうして話す機会を増やしていくことで、ますます私のメンタルブレイクを確信されたようです。
「住所を教えて」
ああ事案かな、と思いました。
でも踏みとどまる気力がなくなってきている私はLINEからバラしてしまい、気になりません。
そしたら、家に届いたのは…
大きな箱に甘いものを詰め込んで
段ボール箱が幾つも届きました。
中身は、危険など一切ないお菓子や見た目がとても可愛らしい飴。
嵩張るものでも140サイズのダンボールが一箱以上になることなんてあまりないと思います。
感受性の死んでいた私でも、とても苦労して玄関に積み上げたそれを見てポカンとしました。
チョコレートに饅頭に限定品の揚げ菓子に…
飴なんて持ち上げられないほど重い量です。
歴史ある店舗のものもあって、安くはないはず。
え、え、と右往左往しながら感謝を述べ、それからも自宅に甘い食べ物が届きました。
申し訳ないから、と断ったのに、私の好きなキャラクターのストラップまで入ってる。
住所を知らせても悪用された気配はなく、変わらず大好きなキャラクター関連のグッズや甘いものを送り続けてくれました。
甘さとメッセージに自殺を引き留められた
たくさんの美味しいお菓子を口にして、入れられた手書きの手紙を読みました。
それを繰り返すうちに目が覚め、自殺などバカらしいと思えるようになったのです。
今もTwitterやLINEをしています。
本来忙しい人で、その呟きを見るたびに感謝しかありません。