はじめてプレイしてハマったハンゲームのオセロでの年上ネット友達との約束

オンラインゲームをはじめたきっかけ

新卒で今の会社に入社しはじめての事だらけで毎日ヘトヘトになり、日々を過ごしていました。
元々、小さい頃からゲームをするのが好きでスーパーファミコンやプレゼンテーションなど、コンシューマー機でやるゲームが好きでした。
社会人になった事もあり、お給料で少しスペックの良いパソコンを購入し、オンラインゲームをはじめてみました。

仕事から帰宅後、お風呂から寝るまでの間や、休日は一日パソコンの前で時を忘れるくらいネットゲームにはまっていました。
その頃は、リネージュ・メイプルストーリーが世間的には流行っていましたが、私はハンゲームのオセロをひたすら毎日飽きる事なくやっていました。
1日、150～200戦ほどのペースでやる日もあり、総トータル対戦数は半年で10,000数にも及びました。

出会い

さすがにそれだけやると男女問わず、多くのネット友達ができた時には有給休暇をつかい仕事にも支障をきたすほどの依存症だったと思います。
その中でも一番仲が良かった方が、ユーザー名「kazumin_222」さんと言う方です（今は退会されています）。
私はカズさんと呼んでいました。

この方は私がこのオンラインゲームをはじめた時にはじめて対戦した相手です。
さすがにボコボコにされ惨敗でした。

メッセージで、
「弱いね」
「早く打ってよ」

最初は印象が悪かったのですが、対戦を重ねるうちに私の弱さに同情されたのか、
「角とれるよ」
「はじめからそんなにいっぱいとっちゃダメだよ」
アドバイスをくれるようになりました。

約束

そして、半年ほど経ち200戦ほどの末はじめて私がカズさんに勝利する事ができました。

それからです。
メッセージの内容がゲーム（オセロ）の話だけでなく、
「どこに住んでいるの？」
「彼女はいるの？」
という話題になりました。
私も興味があったので色々と質問しました。

カズさんは、実は36歳、バツイチで子どもが一人（小学校1年生の男の子）いるそうです。
実家暮らしで親がまだ働いておられ自分は家でずっとネットゲームをしているとの事でした。
私は、バイトでもいいから少しは子どもの将来の為に働いた方がいいよとおせっかいながらカズさんに伝えました。

それから少し間が空き、
「会いませんか？」
と返事がきました。

半年という期間をやり取りしてきた事もあり、不信感なく携帯の連絡先を交換しお互いの顔がわかるように写メも送りあいました。
それはそれは美人（沢尻エリカ似）で私のどストライクゾーンでたんたんと会う日や場所の約束が進んでいきました。
会う約束の日はその週の土曜日です。

お断りと別れ

日が過ぎるにつれて、私は色々考えるようになりました。
他のネット友達とも会っているのかな。
もしかしたら再婚意識しているのかな。

こわい男の人と一緒にきたりしないかな。
騙されているのかな。
前の結婚相手がいたときもずっとネット友達とゲームしてたのかな。

と考えているうちに、どストライクゾーンの美女より不安が勝ってしまい、会う当日までに断りのメッセージをいれる事にし、会う前日の夜にやっぱり会えない事を伝えました。
返信があり「ネットだけど本当に好きになっていたのに、涙」と。

それ以降、そのゲームからは退会されました。もしかすると他のユーザー名でいるかもしれませんが・・・。
あの時、会っていたら私の人生も変わっていたかもしれません。