かわいいネット友達から「一緒に夢を掴もう！」と商売を持ちかけられた話

上京して間もない私の目の前に現れるかわいいネット友達

私は上京して間もなく、人生初の一人暮らしにも徐々に慣れてきたと同時に寂しさを感じ始めていました。

そんな時にSNSで知り合った女性の友達から
「二人で食事をしませんか？」
と持ちかけられました。

異性との交際経験が乏しかった自分はSNS一つで女性と出会えてしまう東京の素晴らしさに舞い上がり、快諾してしまいました。

それと同時に
「口下手な私が女性とうまく話せるのだろうか。」
と心配しつつも約束した日が訪れ、私の目の前に女性が現れました。
小柄で想像以上にかわいい女性が目に飛び込むと、私の緊張は最高潮に。

盛り上がる会話。さらに女性から自宅へお誘いが…

最初はしどろもどろだった私も女性から色々と話を振ってくれたので徐々に緊張が和らいでいきました。
女性から振られた話題は「現在の仕事の話」「仕事に対する不満」「将来のビジョン」について。

当時新入社員だった私は入社直後の不満を女性にぶつけることでお互いに話は盛り上がっていきました。
程よい時間になった頃、最後に女性からこんな言葉が飛び出しました。

「私と一緒に夢を掴みませんか？」

話の中で不満をぶつけることで現状を打開したいという思いを抱いてしまったのか、私は何も考えずにOKしてしまいました。
詳細は自宅で説明したいとのことで、後日女性が指定した場所へ向かうのでした。

夢を追いかける仲間たちとの出会い

指定された場所はマンションの一室。
不安を感じつつも中に入ると広いリビングに8人は座れるであろう大きなテーブルに男女5人ほどがそこにいた。

アットホームな雰囲気で迎え入れてもらい、全員と軽く自己紹介の後に一本の動画を見せられた。
そこには成功を掴み、海辺に別荘を買い、サーフィンをしている男性の映像があった。

映像後に感想を聞かれたので
「私も成功してこんな生活をしたい」
と口にしていました。

すると女性から
「ここにいるみんなで一緒に夢を掴もう！
ここにはいろんな人がいるけどみんな一緒に成功を目指して頑張ってるんだ♪」
とお誘いがありました。

メンバー全員とLINE交換を終え、具体的な説明を聞くことに。

「まずは団体に入会してもらって、自分がいいと思った商品を買います。」
「それを他の人に勧めて買ってもらえたら、自分の収入が入ります」
「その人がさらに他の人に勧めても自分に収入が入るから、先に始めるほど成功に近づくってわけなのです！」

と力説されるも、
「そんなおいしい商売あるのか？」
「なんで自分たちだけでやろうとしないのか？」
と、疑問・不安が募り始め、決断を保留して一旦帰ることにしました。

怪しい商売と私の決断

帰宅してしばらく悩んでいると女性やその仲間たちから、わからないことがあれば何でも聞いて欲しいといった内容のLINEがきました。
そうです。
仲間意識を持たせることで断りづらくされていることに気付きました。

上京する際に父親から
「うまい話などこの世に存在しない」
と口煩く言われていたことを思い出し、悩みに悩んでお断りの文章を作って女性に送信しました。

すると、女性やその仲間たちから
「どうしたの？大丈夫？」
「誰かから何か言われた？」
「わからないことあった？」
といった内容のLINE電話やメッセージの嵐が…。

恐怖を覚えた私は既読スルーに徹すること数日。
グループからのメッセージはぱったり止み、平穏な日常を取り戻すことができました。
上京して早々に、東京の楽しさと恐ろしさを体感した私でした。