直アドって何?そんな私がネット友達にまんまとハメられてしまった話

ミキ

こんにちは、ミキです。
アラサー女の昔話でもいいですか?
当時は○ixi最盛期。
趣味である音楽の話ができる友人を求めて、性別や年齢を問わずマイ○ク申請を送っていました。
ネットやSNSの怖さなど全く知らなかった無知な私が、初めて「直接会おうよ」と誘われたTくんに、いろんな意味でハメられてしまった話です。
「こんなチョロい子がいたんだなぁ」と思いながら読んで下さると嬉しいです。

プロフィール画像に一目惚れ?

当時は画像加工アプリもそれほど発達しておらず、アーティスト写真や風景画以外のプロフィール画像で目に留まるとしたら、よっぽど変な画像か、イケメンかの二択でした。

最初は好きなアーティストが同じという安易な理由でマイミ○になっていたTくんはというと、ほぼ毎日プロフィール画像を更新しており、それが毎回突っ込みどころ満載の画像ばかり。
ある日は変顔、またある日はキメッキメの自撮り、その次の日は落書きなど。

いつしか私はTくんのプロフィール画像についてコメントをするのが日課になっていました。
Tくんと私は同い年ということもあり、会った事もなければ本名も声も知らないネット友達という事を忘れてしまうほど、フランクなやりとりをしていました。

趣味だけではなくノリが合う事が嬉しくて、返信がなかなか来ない日は不安になってしまうような、擬似恋愛のような感覚になったのをよく覚えています。

直アド聞いてもいい?

そんなやりとりを1カ月ほどした頃でしょうか。

Tくんから
「直アド聞いてもいい?」
と一通のメッセージが来ました。

当時の私は本当にネット初心者だったので
「直アドって何?」
と返した数分後には、まんまとTくんに携帯のメールアドレスを教えてしまったのです。

気軽に使えるチャットアプリもなかったので、センター問い合わせをしながら待ちました。

何度目かの問い合わせで届いたTくんからのメールには、
「直接会おうよ」
というお誘い。

嬉しくて胸がキュッとなり、携帯電話を抱き締めました。
私の答えはもちろんYESです。

どんな事になるかなんて想像は全くなく、ただ実際に生きているTくんに会えるということが楽しみで嬉しかったのです。

初めましてTくん

会おうと連絡が来たその日の夜には、待ち合わせ場所まで車を走らせていました。
待ち合わせのコンビニに到着すると、首元がダルダルのVネックの黒いTシャツを着た痩せ型の男性に声をかけられました。

「ミキちゃん?」
「えっ?Tくん…?」

プロフィール画像で顔は知っているつもりでしたが、直接会ったTくんに
「プロフ画の方がイケメンじゃん」
と笑って肩を叩きながら、心の中では「なんかちょっと違う」と正直少しがっかりしていました。

一方Tくんは肩を叩いた私の手を取り
「運転疲れたでしょ、カラオケでも行ってゆっくり座ろっか」
と微笑みました。

ドラマや漫画の話だと思っていた事が我が身に

何人かとのお付き合いやエッチの経験はありましたが、Tくんが私を連れてきたところがラブホテルという事に気付いたのは、部屋に入るとほぼ同時に、いわゆる壁ドンの状態で濃厚なキスをされてからでした。

「ずいぶんお洒落なカラオケだなぁ」
と気軽に付いてきた自分の無知さと、まだ付き合ってもいなければ、初めて会って1時間も経っていないネット友達相手に舌を絡められているという状況に混乱した私は思わず笑ってしまい、
「こんな事って本当にあるんだね」
とやんわり顔を背け、Tくんの胸に顔をうずめます。

Tくんは不機嫌そうな声で
「どんな事?」
と聞き返しながら、存在感のある股間を押し付け、私を覆うように抱き締めていました。

言い逃れできない状況に流されるままに

確かにカラオケもできる、ゆっくり座れる、Tくんの事も多分好きだと思っていたし、でも付き合いたいとはちょっと違う気もする。
混乱した頭で考えている間もTくんの手は止まらず、とうとう裸にされてしまいました。

「ミキ、余計な事考えてるでしょ」
と鎖骨を撫でながら耳元で囁くTくん。
ネットでやり取りしていたノリから想像していたより、低くて響く声が心地よく声フェチな私はすっかり聞き惚れてしまいました。

うっかり
もっと声が聞きたい
と言ってしまったので、優しい口調で執拗に言葉攻めされながら全身ほぐされてしまい、
「やめるなら今の内だけど、どうする?」
とコンドームを付けながら彼に聞かれた時には、私はもう何も考えられませんでした。

結局、朝方にふざけてくすぐり合っている内に盛り上がってしまい、2回戦までしてしまいました。

帰る時間が近付くにつれ、少しずつモヤモヤする私でしたが、あくびをしながら
「またいつか会おうね」
と言い残してそそくさと帰ったTくん

初めて体感したなんとも言えない悔しさと恥ずかしさに顔が熱くなるのを感じながら、車に乗ってすぐにマイミ○を解除し、メールアドレスも変更しました。

その後彼とは一切の接触もありませんが、いい勉強になりました。
特別、相性が良かった訳でもないのですが、優しい口調でしつこく言葉攻めされながらしたエッチは最高だったので、今でもこっそり思い出しています。