オンラインゲームで知り合ったネット友達に貢いだきっかけとその後の2人

まみ

こんにちは!30代の女性まみと申します。

今から8年ほど前にハマってしまったMMORPGで、会ったこともない男性にどんどん貢いでいった話です。

自分だけは大丈夫と思っていたのですが。。
貢いだ結果、その後の二人はどうなったのかも合わせてご覧ください。

出会い

当時フリーターだった私は家にいる時間が暇で、なんとなくオンラインゲームを始めました。
オープンワールドで広い世界を自由に動き回れる為、慣れていない私は何をしたら良いかも分からず。

ぎこちない感じでウロウロしていると、声をかけてくれたのが当時3歳年下で大学生のロアさんでした。

彼に夢中

お互いにゲームをやり始めたばかりでレベルが近く、進む場所も倒す敵もだいたい同じ。

仲良くなってからはログインをすればすぐに声をかけてくれて、チャットをしながら毎日毎日一緒に行動していました。
ひとりぼっちで遊ぶことがなくなった私は、初めてのネット友達でイケメンキャラのロアさんとの冒険が楽しくて寝る間も惜しんで遊んでいました。

魅惑のゲーム

ゲームの世界は美しい風景が広がっています。
それぞれのキャラクターも細部にわたってカスタマイズできるため、モデル以上の美男美女に仕上がっています。

さらにそのゲームでは移動する際に、男性が女性をお姫様抱っこできるのです。
綺麗な世界の中を理想のイケメンに抱えられながら2人きりで遊ぶ毎日。

今思えば、夢のようなシチュエーションに完全に疑似恋愛していました。

貢ぐきっかけ

レベルが高くなるにつれ、ロアさんは強さを求めました。
初めはゲーム内のコインでアイテムを買ってあげていましたが、より強くなるためにはそんなものじゃ全然足りません。

ある日500円だけ課金をしてアイテムをプレゼントしたら大変喜んでくれて

「大好きだよ!」
「これからもずっと一緒に遊ぼう」

と言ってくれました。

数百円しか使っていないのに好きな人がこんなにも喜んでくれたことが嬉しく、たまらない気持ちになりました。
それからは自分のキャラよりもロアさんが強くなることばかりを考えては、使えそうなものをプレゼントしていました。

貢ぐ毎日

次第にロアさんの強い装備は、周りからも羨ましがられるようになりました。
それを喜び自慢げなロアさん。

そんなロアさんをみて

「もっと力になりたい」
「もっと好かれたい」

と思う私。

最初は数百円の課金でしたがだんだんと気持ちもエスカレートし、

「あの人よりも強いものを!」
とか
「新しく登場したばかりの武器を!」

と求め、いつの間にか毎月5~10万円貢いでいました。

当時フリーターの私にとってはなかなか痛い出費ですが気にもならず、

「まみちゃんのおかげでこんなに強くなったよ!」
「これでいつでも守れるね!」

などと言われるたびに舞い上がって

キュンキュンしてしまい

「私の愛情が伝わってロアさんがもっと私を好きになってくれた!

と都合よく思っていました。

実際にはお金をかけていた故の甘い言葉だったというのにそんなことすらも気づけず、私の脳内で2人は既に相思相愛のバカップルになっていたのです。
かわいい彼氏のためにお姉さんが好きなものを買ってあげるよって感覚でした。

2人の結末

そんな疑似恋愛の毎日が1年ほど続いた頃でしょうか。
ロアさんは就職につくためと、いつの間にかいた彼女と婚約したといってあっけなくゲームをやめてしまいました。

一方残った私は、フリーターのまま彼氏もおらず散財した状態
ついさっきまで綺麗な世界の中で甘い会話をする理想のカップルだったのに。

終わりは本当に一瞬でした。

「ゲーム内で恋愛する人の意味が分からない!」

と思っていた私でさえ、会ったことも声すら聞いたこともない男性にハマってお金も時間も費やしてしまうという事実を知り、それからは懲りてオンラインゲームにはいっさい手を出していません。