よしゆき
この記事ではネットゲームで出会った女性と恋いに落ち、その女性に貢いでしまったそのなれの果てを綴った体験談です。
普通の人には考えられないネットゲームの怖さや貢ぐきっかけなど、良かったら最後までお読み頂けると幸いです。
オンラインゲームという未知の世界
現在から、約8年前、私は初めてオンラインゲームを始めました。
元々ゲームが好きで得意だった私は家庭用ゲーム機から出来るオンラインゲームというものに興味があり。
初めて見たのです。
自分のアバターを作りオンラインワールドで仲間を作り一緒にゲームをする事を目的としたゲームです。
はじめは何もかも新鮮でゲームのキャラの向こう側には、違う趣味の同じ人間がキャラを操作している事に違和感はありましたが、少しずつ慣れていきネット友達もたくさん出来ました。
ネット友達との出会い
ネットゲームを始めてから、すぐにその友達と出会いました。
彼女のアバターはとてもかわいく魅力的でした。
仲良くなり一緒にパーティーを組み冒険に行く毎日。
チャットでも、住んでいるところや、趣味などゲームの事というよりは、プライベートの事を二人でよく話す事が増えました。
気がついた頃には、そのゲームで遊ぶ事よりも、そのネット友達とチャットする事が楽しみになり、そして会いたくなり、毎日ゲームを続けていました。
もうこの頃は、その子の事が好きだったのかもしれません。
ネット友達と実際会ってみた
毎日、毎日、そのネット友達と遊んでいるうちに実際に会ってみたい気持ちがお互いに強くなり、お互い顔も見たこともないのですが、ネット友達が
「実際に会ってみる?」
と言ってくれたので、私も是非会ってみたいという事で、彼女の住んでいる近くまで行く事になりました。
ただし、オフ会という形で、普段遊んでいる仲間も一緒に10人くらいで最初は会うという事になりました。
その頃、私は仕事も定職に就いていませんでしたので、時間はいくらでもあったし、なによりその彼女に会ってみたいという気持ちしかありませんでした。
オフ会の不思議な感覚
実際オフ会に行き、私はその彼女と出会いました。
私の住まいは東京、オフ会会場は大阪でした。
彼女の住む場所も大阪です。
初めて行く大阪旅行です。
なによりその彼女に会いたいと思い、どんなところに住んでいるのか、全てが気になってもう完全に私は彼女の虜になっていました。
オフ会は、普段あそんでいる友達10人の身内で構成されました。
それぞれ年齢もバラバラで初めて会う者同士、ですが不思議と緊張や違和感はありません。
初めて会ったのに話題はつきず、すごく楽しく刺激的でした。
何より、彼女と会えた事、第一印象はすごくかわいくとても良い子でした。
少し暗い性格の彼女はゲーム内だと積極的なのに実際会ってみると恥ずかしいのか少し大人しめでした。
何にも知らなかった彼女の存在
大坂に泊まりでオフ会に行ったのですが、その日は私の予約したビジネスホテルまで付いてきてくれました。
一緒に泊まり愛し合いました。
オフ会に参加したメンバーもなんとなく私のその彼女の関係をわかっていたのか飲み会終了後は、私たち二人を後押しするような形でオフ会は終了。
次の日は二人で大坂観光する予定、見知らぬ土地で見知らぬ彼女と大坂観光をして、まるで夢でもみているような気分でした。
まだ会ったばかりなのに顔しかしらない存在なのに、彼女の事が知りたくて、好きでたまらなくてそれからというもの、何度も大坂に足を運び一緒に遊びました。
実は、彼女はパチンコが大好きで、パチンコ代や食事代まですべて私が負担して遊びました。
私もそんなにお金がなかったので、貯金を切り崩し、彼女との関係が壊れるのが怖かったので、お金が底をつきそうな事をなかなか言い出せずに彼女とのデートをやめる事はできませんでした。
別れ話を持ち出してみた
もうお金もなくなりそうだし、勇気をだして別れ話を切り出してみました。
そしたら彼女は東京に住むから別れたくないと言ってくれました。
ただ、彼女もお金がないので、結局私が、大阪に引っ越す事になりました。
そばにいればどんな事も乗り越えられる。
お金がなくても幸せになれるとこの時は本気でそう思っていました。
大阪に引っ越しして同棲もはじめ、仕事も見つかり、なんとか大阪での生活が軌道に乗り始めてきた時の事でした。
彼女の本性
一緒に生活を共にしていると少しずつ彼女の事がわかってきました。
実は私と出会った時には既に他に彼氏がいた事、別れて私と付き合った事。
そして一緒に暮らして1年が経過しようとした冬、彼女は何も言わないまま家を出て行きました。
他のネットゲームを新しく始めて、おそらくそっちで出会った新しい男性をみつけた様子。
すごく悲しく、彼女の為に今まで尽くしてきた私は、死にそうなほどショックでした。
こんなにも簡単に終わってしまうものかと、仕事も手につかず、家にも帰りたくないので、カプセルホテルやネットカフェで毎晩寝て絶望感から本当に死んでしまおうかと思ったくらいです。
突然の別れそして・・
彼女はもう戻ってきませんでした。
現実を受け入れる事が出来ずに、無気力状態で仕事をして毎晩ネットカフェで暮らしていました。
住んでいた家も解約しました。
彼女と一緒に過ごしたその家は思い出がいっぱい詰まっており、いつか彼女が帰ってくるのではないかという期待がありその家にいると夜も眠れません。
もう彼女は戻ってこないと実感した時初めて自分はいいように利用されていて貢がれていたと気がつきました。
その後、職場で仲良くなった女性と付き合う事になり、人生のどん底から救ってくれた彼女は今でも私を支え続けてくれています。
ネットゲーム恋愛の怖さや刺激的な経験。
今思うとネトゲ中毒だったのかもしれません。
今はもうネットゲームを離れて新しく出来た彼女と結婚し幸せに暮らしています。
壮絶で、夢のような不思議な経験をすることが出来ましたが、もうネットゲームの友達との繋がりは一切ありません。