20代後半の主婦
この記事は20代前半、まだ今の旦那さんと恋人同士で同棲していた頃に初めてハマったアプリゲームを通して、そのアプリ内で人気があった男の子と出会ってしまったお話です。
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初めてのネット友達
今はもうサービス終了してしまいましたが、当時ラーメン魂というアプリゲームをしていました。
そのアプリ内では物を人に贈ったり貰ったり出来る機能がついていて、その交換をするのにLobiという、SNSアプリを連携させる事が出来ました。
初めのうちはネットの人に慣れず、見ているだけでしたが、次第にコメントするようになり、仲良しな人が何人か出来て、仲良しグループに入れてもらったり、初めてネット友達が出来たことが楽しくなっていきました。
人気者の彼の存在
どんどんLobiにはまっていって、毎日そこに居ると、レベルが高い人、クレクレな人、人気がある人、なんだかちょっと変な人がなんとなくわかってきました。
その中に女の子にすごく人気のある男の子が居て、こういう世界にもモテる人が居るんだなーとぼんやり思っていました。
ある日私がアイテム交換してくれる条件の合う人を募集していると、個人チャットが届きました。
「こんにちはー!宜しくお願いしますー!」
と、名前を見てみるとあの人気者のRくんでした。
人気者の彼と個人チャット
アプリ内でRくんとフレンドになり、無事アイテムの交換も済んだところで、他のアイテムの交換も出来ないかな?と提案を貰いました。
私にとってはそれは私の方が得をしてしまうような交換で少し躊躇しましたが、Rくんは
「これで〇ちゃん(私)も俺もクエストクリア出来るね!」
と優しい言葉を貰った時に、
「この感じは女の子に人気なのがわかるな」
と納得しました。
なんとなくそこから会話が続いて、気づくとリアルなプライベートの話もするようになり、毎日個人チャットをして、表にスレッドを立てる時も、
「今から書くから1番にコメントしてね」
と言われて、コメントし合ったりしていました。
ある日ネット友達の女の人から個人チャットで
「Rくんと仲良いね~」
などからかわれて、気づくとたしかに毎日ちょっと楽しい気分でRくんとやりとりしている自分がいました。
楽しさと罪悪感
R君とやりとりするようになって何ヶ月か過ぎた頃、いつもの様に個人チャットでやりとりしているとR君から
「明日〇時に起きなきゃいけないんだけど、起きれるか心配だから電話してくれない?」
と言われました。
私はネットの人だし、でも良い人なのはわかっているし、どうしようか悩みましたが、声を聞いてみたい気持ちもあり、電話してもすぐに会話を終わらせて切れば良いや、と軽い気持ちでLINEの交換をしました。
次の日予定の時間になってみると、自分でも驚くほど緊張して、口から心臓が出そうなほどドキドキしましたが、起こさないと、と思い、意を決して電話をかけました。
呼び出している間、このまま寝ててくれたら良いなと考えていた瞬間、
「もしもーし」と眠そうな声でR君が出ました。
「ありがとー」
というR君の声はやっぱり優しそうで安心しました。
「用事が終わったらまた電話しても良い?」
と聞かれ、良いよーと答え電話を切ったと同時に彼氏への罪悪感が出てきて着信履歴を消しました。
数時間後また電話が来て、色々話しているうちに、1番最初の交換は〇ちゃん(私)とやりとりしてみたかったから、本当はアイテム持ってたけど交換お願いしたんだ、と言われて思わず嬉しくなってしまいました。
そこからメインは個人チャットでやり取りをし、たまに電話をするといったことをしていました。
振り返ると…
アプリも楽しいし、ネット友達とのやり取りも楽しいし、R君とのやり取りはもっと楽しいな、と思った所で、逆に彼氏に同じことをされたら私はどう思うだろう、と悩むようになりました。
完全な浮気ではないにしろ、自分がされて嫌なことは相手にもしてはいけないな、と思い、R君とのやり取りの回数を減らしていきました。
ある日R君に、会ってみたいな、と言われた所で、一緒に住んでいて結婚を考えている彼氏が居ること、最近罪悪感があることを伝えてR君にも普通のネット友達になろう、と言ってもらえました。
あの時もし私に彼氏が居なかったらきっとR君とネット友達からリアルの友達になっていたでしょう。
今私はその時の彼氏と結婚して、もうあの時のような事はしないですが、今でもたまに思い出して懐かしくなります。