K
これは10年ほど前になります。
韓国の音楽 K-POPブームがくる少し前の韓国女性との出会いのお話です。
韓国語を話せるようになりたいな、文化をもっと知りたいなと思い、日韓翻訳チャットにたどり着いたところから話は始まります。
ネット友達との初めてのチャット
私は当時韓国の食べ物やK-POPに興味を持っていました。
世間で大ブームが来る一年ほど前であったため、興味は持っていたもののネットで得られる情報だけでは満足がいかなくなっており、更には韓国語も喋りたいと思っていたのです。
そこで『日韓同時翻訳チャット』という物を偶然見つけ、やってみる事にしました。
そこではチャットで話した文字が自動で翻訳され、勉強しながら韓国のネット友達を探せるという私には最高のチャットでした。
そこにたまたま来ていたのが『ユジン』という韓国に住む20歳の女性でした。
チャットからSkypeへ
ユジンとは翻訳チャットで1ヶ月ほど、毎晩のように会いました。
お互いの国の言葉や文化に興味があった為、聞きたい事がいっぱいあったし話題は尽きなかったのです。
韓国語もこの時期めちゃくちゃ勉強しました。
しかし翻訳チャットもいいのですが、文字ではなく声がどうしても聞きたくなって私は
「もし良かったらSkypeでお話しませんか?」
とチャットで聞いてました。
ユジンは
「もちろんです。
こちらこそよろしくお願いします。
あと一時間後に準備が出来ますので、それまで待っていてください。」
と返してきてくれました。
文章が若干堅苦しいのはあまり崩れた文章だと翻訳機能が上手く働かないためです。
元々、私はあまり女性と話し慣れていないのでSkypeに舞台を移すのはとても勇気のいる行動でした。
この一時間はめちゃめちゃ緊張して正気では無かった事を良く覚えています。
そして一時間後Skypeの着信が来ました。
skypeでのとても楽しい時間
やはり直接声を聞くのは文字より感情も伝わりやすく最高のコミュニケーションでした。
お互い勉強はしていたものの完璧に相手の言語を話せるわけでは無いので、翻訳チャットで補いながら色々な話をしました。
先程も言いましたが、女性と話すのが全然ダメな私だったのですが、ユジンと話す時は無心になって、時間が過ぎていくのを忘れてしまうぐらい夢中で話しました。
当然ユジンの興味は日本の文化や言葉でしたので、私も簡単な事は答えられるのですけど、ちょっと難しい事があると答えられず。
そんな自分がもどかしくて、自分でも色々調べ直してユジンに教えてあげるんだ!という気持ちで必死だった事を思い出します。
相手の事を知るためには自分の事を知る事がとても大事だと気がついた出来事でしたね。
そんなこんなでひと月ほどSkypeをしていると、ユジンと友達以上の関係になりたいと思うようになって来ます。
現状では満足が行かなくなってしまうのです。
そんなある日、ユジンが今度友達と日本に旅行に行くんだ!という私には驚きの話をしてきました。
詳しく話を聞くと、私の住んでいるところから遊びに行けるところで観光をしたいということでした。
もうこの時点で私は舞い上がって、色々調べまくりました。
男性一人女性二人で遊びに行きたいと言うので、どうしようかな?と色々考えて考えて、結局動物園に行く事にしました。
女性と話すのが苦手でデートなんかもちろんした事ない私としては何が正解なのかも全くわからずでしたが、ワクワクしながら当日を待ちました。
この時点で顔はSkypeではお互い顔を伏せており、写真だけしか情報がありませんでした。
待ち合わせの時、何を目印にしようかな?となりました。
そこで、みんなで公園でバトミントンするのはどうかな?という私の提案が受け入れられたため、駅でラケットを持ってみんなを待つことにしました。
初めて会う日
そして当日です。
駅の改札を出て待ち合わせ場所にした時計があったので、そこに着き、ラケットを取り出します。
周りに人を待っている人が大勢いますが、恥ずかしさはまったく感じませんでした。
そんなことより緊張しておかしくなりそうで、必死に歯を食いしばってラケットを強く握りしめていました。
そして、写真で見た事ある顔が前方から現れたのです。
その時間は何とも不思議な感覚であれだけ色々話もしたし悩み相談にも乗ったりした人なのに、目の前に現れたこの人は、、言葉にならない。
本当に素敵な人でした。