ちょこ
今から半年ほど前、当時付き合っていた彼氏と別れ、転職し新天地で新たに過ごすことになったわたしのお話です。
「ネットで出会う」ということに対してマイナスイメージしかもっていなかったわたしが、さみしさから思い切ってネット友達を作ってみたけど、その初めてのネット友達がびっくりだった!
彼はどんな人だったのか?
読んでいただけると嬉しいです。
はじめてのネット恋活!
わたしは彼氏と別れて半年。
その間に転職もして、友達も知り合いもいない新天地で新規一転、働き始めることになりました。
働き始めて数週間、何とか生活が軌道に乗り、新しい仕事も順調にこなせるようになってきた頃、ふと思い立ったのは 「休日が充実していないなあ」なんて思い。
映画を見たり読書したり、友達と連絡とったり料理をしたり軽い運動をしたり、一人でできることはいろいろやってみたけどやっぱり誰か一緒に過ごしてくれる相手が欲しい。
誰かと会いたい。
思いっきり笑いたい。
彼氏も欲しかったわたしは、友達にやり方を教えてもらいながらマッチングアプリに登録してみた。
運命の彼とネット上で出会うまで
「誰かいい人いないかなあ」なんて思いながらぼんやりとサイトを見ていたある休日。
同い年のさわやかそうな人からいいね!が届きました。
すごくイケメンでもないし、プロフィールもいまいちだけど、これまで誰ともやり取りをしたことがなかったわたしは、思い切っていいね!を返してやりとりを始めてみることに。
インドア派な人かと思いきや、ロードバイクで遠くまで行くようなアウトドアな趣味も持ち合わせた素敵な彼とのやり取りになんとなく心が晴れやかに。
なんとか数日間やり取りが続くと彼から
「今度カフェでも行きませんか?」
とお誘いを受けました。
そのときのわたしは、ネットで出会った人と会うなんて、怖い!無理!とんでもない!と、こんな感覚で、なにされるかもわからないし、そもそも実在する人なのかな、と彼に対しても半信半疑。
そして
「まずはお友達になりましょう、もう少し電話やメールでコミュニケーションをとってからお会いできたらと思います」
と伝え、わたしたちはネット友達になりました。
ネット友達とのやり取り
それから何となくメッセージでのやりとりが毎日のように続きました。
生まれも育ちも職業も趣味までこれといった共通の話題がない私たち。
一生懸命質問を考えて、メッセージを送っても彼からの返事は単調な答えが返ってくるのみ。
わたしに対する質問もなし。
わたしに対して興味ないのかなと思いながら、だんだん彼とのメッセージに楽しさを感じなくなり、次第に返信の間隔を開けるようになったわたし。
そんなことはお構いなしに、コミュニケーションをとりたい彼は、毎日の「おはよう」「おやすみ」のメール。
それに加えて文末には女子かと突っ込みたくなるような可愛らしい顔文字。
わたしは彼にうんざりしはじめていました。
それでも時間が合えば電話でコミュニケーションをとることもありました。
電話は実際にあったことがないネット上だけの関係であるわたしたちに
「彼は実在しているよ」
と教えてくれる手段でした。
電話での彼は、何となく控えめで優しそうで穏やかそうな雰囲気が伝わってくる口調でわたしの話を聞いてくれました。
そんなタイプの彼と私とのやり取りだったので基本的に私が質問して、彼が答えるという状況が多かったのです。
ネットで友達を作る怖さ
コミュニケーションの頻度を重ねていくうちに少しずつわかってくるようになった彼の本性。
頻繁に連絡をとるうちに、
「あれ?前と言っていることが違う!?」
と思うことが多くなってきました。
例えば
「一人暮らしだから」
と言っていたのに、電話中に
「お母さんが帰ってきた」
と言われてみたり。
「年収はいい方」
と言っていたのに、
「海外旅行に行くお金はない」
と言われてみたり。
徐々に疑問が不信感に変わっていった。
それに加えて必死に話題を振らなくてはという思いと、楽しくないメッセージのやりとり。
もやもや、次第に返信は遅れ気味になっていくように。
しばらくすると、
「最近メッセージのやりとり減ったよね?」
なんてなんとなく聞いてくる彼。
もうこの関係を続けていたくないと思い、
「たまに言っていることが前と違ったりしてどれが本当かわからない」
と勇気を出して伝えてみた。
「こんな不信感ばかり募っているからこの関係を続けていくのは無理だ。」
と伝えると、彼は
「気づいていたんだね。
ネットだからばれないと思っていた、ちゃんと会ってもらうために自分をよく見せようとしてしまった。
でも会えたら全部正しいこと伝えるつもりだった。」
と答えた。
わたしは彼のことが信じられなくなった。
というかネット友達ってこんなこともあるのだと思った。
それから数日、彼からは相変わらず「おはよう」「おやすみ」のメッセージが来ていましたが、わたしは未だに未読スルーしています。